この記事に書いてあること
始値や高値といった四本値は、曜日ごとに傾向があるのでしょうか。
結論から言えばあります。
この記事には僕に読み取れたいくつかの特徴を書いていますが、他にも見つかるかもしれませんね。
分析方法
今回の分析は以下の条件で行ないました。
元データ
DATA-GETから入手した株価情報を用いました。
検証対象
- 銘柄: 東証一部上場銘柄 (ETFは除外)。
- 期間: 1990/01/09~2021/03/31。
検証内容
- 月~金の5日間ごとに分割する。
- 5日に満たない週は落とす。
- 始値、高値、安値、終値、出来高、それぞれについて月~金の順位付けをする (安い方が1、高い方が5)。
- 全銘柄について同じ処理をする。
- 曜日ごとに順位の平均を計算する。
分析結果
- 月曜から週末へ向かうにつれて、始値、高値、終値は下がっていく傾向がある。
- 安値は曜日の影響が小さい。
- 月曜の出来高は少ない一方、金曜は増加する。火~木は大差がない。
考察
実際のトレードにおいては、以下のことが言えそうですね。
- 実際のトレードにおいては、週の後半に参入して、前半に退出するのが良い。
- 月曜日に差さらなかった指値売りは、その週ではもう差さらない可能性が高い。
このような価格変動になる要因は、以下ではないでしょうか。
- 休日にポジションを持ちたくない心理が働く人が多く、週末にかけて売り注文が増加する。
- その結果、週末は価格が下がると同時に出来高が増加する。
- それに伴って、週明けは売りたいと思っている人は少なくなっている。
- そのため売り板が薄くなり、買い注文によって値が高くなりやすい。
- 月曜日の出来高が少ないのは、まず週明け1日めの様子を見たいと考えて参入を控えるからではないでしょうか。
まとめ
- 曜日ごとの四本値の傾向を調査したところ、いくつかの傾向が見られました。
- 最も重要な傾向は、月曜から週末へ向かうにつれて、全体的に価格が下がりやすいことです。
- 週の後半に参入して前半に退出するのが良く、月曜日に差さらなかった指値売りは、その週ではもう差さらない可能性が高いと言えそうです。
コメント